新しいアドオン「SIGIL II」が登場!

投稿者: Joshua Boyle

SIGIL II is available now as a free Add-on for DOOM (1993) and DOOM II

『DOOM』シリーズ30周年 を『DOOM(1993)』と『DOOM II』の新しい無料アドオンで祝います。John Romeroがオリジナルアドオンのひとつ、「SIGIL」 の待望の続編で帰ってきました!

SIGIL II

SIGIL II Logo

「SIGIL II」は無料の9つのステージエピソードで、『DOOM(1993)』と『DOOM II』で現在利用可能です。「SIGIL II」をダウンロードしてプレイするには、『DOOM(1993)』および『DOOM II』のゲーム内アドオンメニューをご確認ください。こちらのアドオンは、PC、Xbox One、PlayStation 4、Nintendo Switch、およびXbox Series X|SとPlayStation 5の後方互換でお楽しみいただけます。

しかしお待ちを、お楽しみはこれだけではございません!Nods to Modsの独占インタビューに、他でもないこのアドオンの製作者本人をお呼びしました!

Shooting a weapon at an enemy in a room full of skulls.

John Romeroは数々の賞を受賞したゲームデザイナー、ステージデザイナー、プログラマーであり、その作品数は130を超え、『Wolfenstein 3D』『DOOM』『Quake』などを含む107の作品が世に出ました。モバイル、ハードコア、ミッドコア、カジュアル、MMOの分野で活躍したRomeroは、id SoftwareやGazillion Entertainment 、そして最近では2023年に設立8周年を迎えたRomero Gamesなど、8社のゲーム会社を共同設立し、成功を収めています。

Slayers Club(以下SC):おかえりなさい、John!『DOOM』30周年を記念する「SIGIL II」のために帰ってきていただき本当に光栄です!アイルランドでの生活はいかがですか?

John Romero(以下JR):最高です、そしてとても忙しいですよ!今年は新しいFPS、そしてご存知の通り、「SIGIL II」に取り組んできましたからね。お気遣いありがとう。

SC:「SIGIL II」は『DOOM(1993)』と『DOOM II』の間にあるストーリーの完結編となるのでしょうか? それとも、『DOOM』がまた新しい節目に近づいたら、再びマップエディターを起動することになりそうですか?

JR:はい、「SIGIL II」は『DOOM II』直前のストーリーの完結編です。すでに私は『DOOM II』用の次のマップパック「HELLION」に取り組み始めています。「HELLION」の後には「Quake」のエピソードが続くので、『DOOM(1993)』に再び戻ってくるかどうかは定かではありません。

Preparing to fight Cacodemon.

SC:今回のチーム編成では新しいメンバーを起用しましたか? それとも実績のあるメンバーに任せたのでしょうか?

JR:私が絶対的信頼を置く『DOOM』の素晴らしい技術者たちにAF-Domainsの敏腕プロを1人加えました。彼らは皆、『DOOM』のコミュニティに深く関わっているため、ソースポートに関するとんでもない例外を知り尽くしているからです。

クレジット画面に表示されているとおり、ソーシャルメディアへの投稿や製品版の作成に携わる方はもっとたくさんいて、私の妻もこのMODプロダクションの一部を担っています。そしてもちろん、新しい楽曲制作者であるTHORRは、ハードコアなインダストリアル・ビートと80年代のリード・ギター・ラインをミックスしたユニークなサウンドで、世界中のプレイヤーを魅了しています。

SC:「最初のステージを最後に作る」というマップ作りの哲学についてお聞かせください。

JR:プロジェクト開始時に、あらゆるものを有機的にデザインすることですね。つまり、今後変わりうるものとして、最高のものになるように開発しながら変更を加えていけるようにするということです。私はセットの中盤からステージ作りを開始し、その中心を行ったり来たりします。ExM1を作るのは決まって最後です。というのも、その時点で私はプレイヤーが進む旅路についての興味深いことやユニークな要素をすべて知っていることになります。そうすると、進化させてきたデザインの最終形を、最初のレベルに落とし込むことができるのです。

Shooting a weapon at oncoming enemies.

SC:「SIGIL II」の配信ではいくつかのステージを試遊していましたが、プレイヤーの挑戦度を高めるために極悪非道の限りを尽くしていたように見えました。「SIGIL」から「SIGIL II」へとステップアップするために、どのような方法を採用しましたか?

JR:「SIGIL II」でウルトラバイオレンスの難易度を決めるとき、「SIGIL」のウルトラバイオレンスよりも難しいものにしようと思いました。「SIGIL」のウルトラバイオレンスの難易度は、一度プレイしたらマップを抜けられるといったように、セーブすることなくステージを終えることができるように設計されています。「SIGIL II」では、ステージを終えるためにはセーブとロードが必要なほどに難しいものにすると決めました。

SC:新しいチャレンジの他に、「SIGIL」と「SIGIL II」に対するインスピレーションやプレイヤーへの期待に関する共通点を教えてください。

JR:「SIGIL」と「SIGIL II」では、サタンがバフォメットに命じて、何としてもプレイヤーを阻み、五芒星テレポーターに閉じ込めてさらなる地獄へと連れ戻そうという展開になっています。「SIGIL II」のデザインは「SIGIL」よりも地獄らしさが増しており、血の赤や溶岩がさらにそこらじゅうで見られます。

また、屋外のステージをもっと増やしたいと思いました。「SIGIL」にはE5M5がありました。「SIGIL II」では、どのステージにも屋外エリアがあり、あるステージは他よりも多く外のエリアがあります。「SIGIL II」は、ウルトラバイオレンスのスキルが10上がったオリジナルの『DOOM』のデザインであるとプレイヤーは期待していいでしょう。

SC:矢次早にはなりますが、FIREBLUについてコミュニティから重要な質問が届いていますのでさせてください!(洗礼を受けていない読者たちへ:FIREBLUとは、カルト的なミームとなった『DOOM』のオリジナルアニメーションテクスチャのことです。)

A pulsating interlacing of stark red and blue: FIREBLU

FIREBLUに関する質問1:FIREBLUのシャワーカーテン、卓上マット、もしくは布団カバーを持っていますか?もし持っていない場合、それはどうしてですか?

JR:あのテクスチャを思い出したくないので持っていません!アアアアアアアア!

FIREBLUに関する質問2:FIREBLUは触ると冷たいのでしょうか?

JR:熱さと冷たさのバランスが取れているので、室温くらいの温度です。

FIREBLUに関する質問3:開発チーム間において、FIREBLUに特別な歴史はありますか?

JR:Kevinがあのテクスチャを作ったあと、どこで使ったらいいのだろうと思ったことを覚えています。E3M6の冒頭に、外壁全体がFIREBLUの建物があるのですが、この壁を見ていたら、ゲームの世界観と合わないMIDI楽曲が聞こえてきたのです。BGMとあのテクスチャの組み合わせに対し、私は即座にこの曲を削除しました。テクスチャを残したのは、Sandyの作品を壊したくなかったからです。彼はきっと、地獄の無秩序な混沌をテクスチャで表現したかったのでしょう。

SC:素晴らしい『DOOM』のコミュニティといえば、前回のインタビュー以降の動きについて、何か言いたいことはありますか?

JR:いやあ、MYHOUSE.WADは芸術作品ですね。まさに宝です。それに、VENTROUSもとても良かったです。毎年のCacowardには本当に感謝しており、ステージ製作者たちはありとあらゆる称賛に値します。Doomworldのコミュニティとid Softwareの繋がりはとても素晴らしいものであり、それこそがこのゲームがいまだに根強い人気を博している理由のひとつなのです。

SC:インタビューに答えていただき、また、画面に向かって思わず叫びたくなるさらに楽しいステージを作成してくれたことに感謝の意を表します!

JR:「SIGIL II」について聞いて下さり、ありがとうございました。『DOOM』のMODが『PC GAMER』の表紙を飾るのは初めてのことになるでしょう。

  • 『DOOM』25周年を記念したJohn RomeroとのNods to Mods インタビュー:SIGIL を見逃した方はこちらからご覧ください。「SIGIL」および「SIGIL II」のアドオンを今すぐチェックしましょう!
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