DOOMファンが3Dプリンターでシールドソーを再現(現在3Dプリントデータ公開中)。

投稿者: Joshua Boyle

Two 3D-fabricated Shield Saw replicas from creator GameQraft

『DOOM: The Dark Ages』が発売され、コミュニティ全体がお祭り騒ぎです!   

プレイヤーはゲーム内でドゥームスレイヤーとなり、中世モチーフのアーマーを身に付けますが、ファンの中には既にコスプレのアイデアを練り始めている方もいます! それを受けて今回、id Softwareの熱狂的なファンであり、才能豊かな制作者兼アーティストでもあるMyke Hernandez(別名GameQraft)とチームを組み、ドゥームスレイヤーの最新のデーモン殺しの武器「シールドソー」を再現しました!  

Artist GameQraft proudly wielding the Shield Saw

GameQraftは、『Dark Ages』のシールドソーを1/1フルスケールのレプリカで見事に完成させ、さらにid Softwareのテキサスオフィスの展示用としてもう1つ作成してくれました。その気前のよさはこれにとどまらず、DOOMファンが自分でダウンロードして3Dプリントできるように、.STLファイルパックも公開してくれています!   

以下の独占インタビューでは、GameQraftが実物大のシールドソーの制作秘話や、id Softwareとのやりとりについて話してくれていますので、ぜひご覧ください! 

Slayers Club(以下SC):またお会いできて光栄です! 2020年には3Dペーパークラフトで精巧に作られた『DOOM 3』モデルで私たちを驚かせてくれましたが、それ以降何をされていましたか? 

GAMEQRAFT(以下GQ):ありがとうございます! ずっと忙しくしていました。あれ以来、自分の作品の大幅な改良とアップグレードに取り組んでいて、今は3Dプリントと3Dモデル作成に取り組んでいます! 今のゲームをペーパークラフトに落とし込むにはポリゴン数が多すぎるので、3Dプリントにアップグレードにするのは自然の流れですね。 

Papercraft figures painstakingly referenced from DOOM 3 enemy models

SC:実物大の『DOOM: The Dark Ages』のシールドソーはどういう手順で作成したのですか?  

GQ:こういった作品を作るにはいくつかの[段階を踏む]必要があります。まずは、モデルを取り込んでフォーマットし、3Dプリントできるようにします。そして3Dプリンターが部品をプリントできるように、そのファイルを「細分化」します。そこからは、恐らく一番才能を求められる後処理に取りかかることになります! 

3D printing the Shield Saw body, one quadrant at a time

SC:後処理という話が出ましたが、3Dプリントの作業が終わったあとに何をするのですか?  

GQ:まず、紙やすりと強靱な忍耐力が必要です! 未処理の3Dプリントは、部品のレイヤーやつなぎ目がはっきりと見えるので、その部分を木材目止剤やエポキシなどのさまざまな化合物で埋めることもあります。塗装ができる状態になるまで、しばらくは研磨、充填、下地作り作業をひたすら繰り返すことになりますね。   

Assembling the raw 3D printed components

SC:『DOOM: The Dark Ages』の発売前であるにもかかわらず、どうやってここまでシールドソーの細部を再現することができたのですか? 

GQ:ありがたいことに、この作品ではBethesdaコミュニティチームが協力してくれました! ゲーム内アセットとテクスチャを使用することで、表面にテクスチャが焼き付けられた、とてつもなく繊細なモデルをエクスポートすることができました。シールドソーの一番カッコいい部分は、間違いなくその鋸刃です! それを再現する作業は本当にクールでした。  

The front of the Shield Saw, primed with some drybrushing applied.

細部に至るまで非常に高い品質を追求する開発チームの姿勢にはいつも本当に驚かされます。構造とテクスチャを見るだけで、ゲーム内でそれがどう活用されるのかワクワクしてきます。id Softwareのゲームにはいつも大きな刺激を受けてきたので、彼らと一緒に仕事ができてとても嬉しかったですね。 

The front of the Shield Saw, now with more metallic paint and accent coloring.

SC:ドゥームスレイヤーの巨大なシールドを再現するにあたり、現代の地球技術を活用して何か修正は加えましたか? 

GQ:私自身はまだアージャントエネルギーを使えないので、3Dプリント用のプラスチックで再現する以外に方法はありません。ゲームでは、オブジェクトや物体の表面がお互いをすり抜けることがありますが、現実世界に「~noclip」コマンドはないので、持ち手部分や回転刃を含む可動部品のために加工する必要がありました。この作業はどれも、3Dプリント可能なモデルを作成する最初の段階で行われます。  

Detail of the primed, unpainted Shield Saw blades.

SC:QuakeConの参加者は恐らく、QuakeCon2024に出品されたサミュエル・ハイデン(の ダメージを負った上半身)の見事な彫刻など、BYOCホールに展示されていたあなたの作品を目にしたと思います。id Softwareのファンに自分の作品を紹介することについて特別な気持ちのようなものはありますか? 

GQ:QuakeConは必ず素晴らしい経験を提供してくれます。いわばPCゲームコミュニティの家族団らんの場のような感じで、多くの人たちが一目見ただけでそのキャラクターのモデルを理解してくれます。多くの人たちから感謝の気持ちを伝えられますし、その数は数え切れないほどです! ファンだけでなく、ゲーム開発者やプロデューサーやディレクターにも会えます。言うまでもなく、忘れられないほど楽しい経験になりますし、繋がりを感じることのできる素晴らしい場所でもありますね。 

Adding the sawblades to the Shield's frame.

SC:これからシールドソーのレプリカの作成を試みるクリエーター仲間に何かアドバイスはありますか? 

GQ:とにかくプリントしてみてください! 皆がそれを使って何をするのか今から楽しみです。中サイズのプリンターでも簡単に印刷できるように、カット済みバージョンも用意しています。接着剤とある程度の塗装技術に加え、相当な忍耐力が必要になりますが、きっと上手くいくはずです!  

The GameQraft logo, printed onto a tablet stand.

SC:シールドソー 以外に 『DOOM: The Dark Ages』の何にワクワクしましたか? いつか作ってみたいと思うものはありますか? 

GQ:デーモンは外せません! 『DOOM: The Dark Ages』に出てくるモンスターはすべて作ってみたいですね。強いて言えば、ドラゴンのセラーかな? 

Artist GameQraft crouches behind his fabricated Shield Saw

SC:時間と技術とファイルを共有してくださり、ありがとうございました! あなたの作品はどこでチェックできますか?  

GQ:あらゆるものをより大きく、よりよくするのが私の信条なので、現在は3Dプリンターを駆使して、さらにクールで大規模な作品の作成に取りかかっています。ぜひ私のlinktreeをフォローしてください。さらにすべてのソーシャルメディアプラットフォームのアカウント@GameQraftもフォローしていただけると嬉しいです!  

私の仕事に信頼を寄せてくれたid Softwareと、Bethesdaのコミュニティ管理チームには非常に感謝しています! そして何よりも、私の作品を支えてくれたファンとコミュニティのおかげです! 次のQuakeConのイベントで会えるのを楽しみにしています! 

シェアシェアすべての記事
今すぐ購入詳細はこちら

最新記事