Nods to Mods:SIGIL

あの『DOOM (1993)』のリードデザイナー、John Romeroが25年越しに第5チャプター「SIGIL」を制作してくれました。にわかには信じられませんが、実に喜ばしいことですね。本チャプターでは、引き続きドゥームマリーンの地獄との戦いをお楽しみいただけます。
『DOOM』の第4エピソード「Thy Flesh Consumed」でラスボスのスパイダーマスターマインドを倒し、地獄から脱出する最後のテレポーターを使用したのに、どうしてデーモンの巣窟に戻ったのか疑問に思っている方もいることでしょう。まあ、地獄のテレポーターとはプレイヤーを予期せぬ場所へ導くものですからね。
Romeroは、『DOOM』のもうひとつの歴史である「SIGIL」に登場する地獄の門番、Baphometについて話してくれました。「Baphometが隠された印(Sigil)を使って最後のテレポーターを破壊するんです。その印の不気味な力によって、プレイヤーはさらに邪悪な地獄の岸辺にたどり着いてしまいます。プレイヤーはこの恐ろしく陰鬱な地獄でSatanの下僕たちと戦い、ついに地球の救世主となるのです」
地獄と新しい“お友達”
Romeroが言った"さらに邪悪な地獄の岸辺"は、冗談ではありませんでした。「SIGIL」に登場するステージは様々な手段でプレイヤーに試練を与えるのです。「SIGIL」をプレイする上で、これだけは頭に入れておいてください。「SIGIL」は地獄のようにハードなエピソードです。アクション満載のこの追加コンテンツではDaisyが生きているので、心して取りかかりましょう。
追加コンテンツとは?
今回の「Nods to Mods」では、John Romeroが手がけた「SIGIL」についてご紹介します。この新エピソードを攻略するうえでのお役立ち情報も満載です! 最近リリースされた『DOOM』と『DOOM II』がアップデートされ、追加コンテンツに対応できるようになりました。追加コンテンツはメインメニューの「Add-ons」サブメニューからご利用いただけます。「SIGIL」の詳細なプレイ方法につきましては、こちら(英語ページ)より最新のパッチノートおよびFAQをご覧ください。
「SIGIL」の仕組み
「SIGIL」をプレイしていただく前に、この邪悪な地獄の岸辺を歩くためのヒントをいくつかお教えします。
悪魔のような目を見つけたら…
撃ちましょう! ステージを進める上で重要な役割を果たします。
浮遊している頭蓋骨の岩を見つけたら…
触れてみましょう。一瞬でどこかへテレポートします。
下のような「SIGIL」に触れれば、ステージは終了です。
準備はいいですか? それでは、これからご紹介する「SIGIL」攻略ガイドをチェックして、Baphometが支配する恐ろしい悪夢に挑みましょう!
マップ1 | Baphomet’s Demesne
ご注意:下記のステージガイドは、難易度「Hurt Me Plenty」でプレイした経験に基づいて記載しているものであり、他の難易度で登場するデーモンとは異なる場合があります。 この追加コンテンツでは多数のデーモンが“危害を加えられて”おります。
ステージが開始すると、まずは挨拶代わりの火球をインプが雄叫びとともに投げてきます(ありがとう、Baphomet)。スポーンした血の海で忘れずにショットガンを手に入れましょう。さて、ここから重要となるのは、弾薬の温存も技術のひとつであるということです。特に、高難易度では弾薬を温存することが大切になってきます。無駄撃ちをしないように気を付けましょう!
言わずもがなですが、足元に注意してください。地獄にある道はただの人間が歩けるようにはなっていないので、うっかり細い道に落ちてしまえばそこから戻って来ることはできません。脱出できるテレポーターは少ないので、足元には充分気を付けましょう。
基本的に、第1ステージは今後のステージのための肩慣らしだと言えるでしょう。先へ進むには、先ほどご紹介した悪魔のような目を撃つ必要があります。念には念を入れて弾薬を温存しておけば、きっと上手くいくはずです。
マップ2 | Sheol
このステージはもう少し広いです。Romeroの奇襲攻撃のスタイルは健在のようですね。スイッチを入れたら背後に厄介なショットガン・ソルジャーが待ち伏せているので注意しましょう。壁が落ちたり、アコーディオンのようにステージが広がってもビックリしないでくださいね。
細い通路を進んで行くと、血に飢えたインプやカコデーモンが看守として配置されている独房にたどり着きます。邪悪な十字架マークを見つけても、これでステージクリアだとは思わないこと。そこはバロン・オブ・ヘルとの対決の場なので、弾薬と勇気を持って挑みましょう。
マップ3 | Cages of the Dammed
このステージの開始場面を見ると、『DOOM II』のマップ6「The Crusher」を思い出します。あらゆる柱の陰にデーモンが潜んでいますからね。ステージの名前の通り、いたるところに檻があります。切り立った岩棚より檻の横を通ることになりますが、そこにはもちろん、あなたの悲惨な結末を望んでいるデーモンがたくさんいますよ!
マップ4|Paths of Wretchedness
ステージは岩に囲まれた狭いエリアから始まり、プレイヤーの行く手を阻むデーモンや火球を投げるインプが現れます。言うまでもないですが、ひとつの場所に留まりすぎないように。
この溶岩のエリアでは小島が厄介です。イエローキーカードを手に入れる道筋としては安全なように思えますが、油断は禁物です! ここは地獄ですよ? プレイヤーは永遠に地獄に落ち続けるのです… この島は乗った瞬間に沈む仕組みになっていますので、急いで移動しましょう!
ブルーキーカードを探す際はシークレットにも目を光らせておきましょう。絶望的な状況が少しはマシになるはずです。
バロン・オブ・ヘルとのエンカウント後には落とし天井が作動し、檻の陰にはショットガン・ソルジャーが身を潜めています。ショットガン・ソルジャーの後ろにはスイッチがあり、それを押すと反対側に行ける細い秘密の通路が出現します。このセクションでは『DOOM (1993)』でギミックを解き明かす雰囲気を大いに楽しめました!
続いては、プレイヤーをペチャンコにする落とし天井のエリアです。黄色いドアは奇襲のトリガーになっています。そのドアが開く前に、眼前に立ちはだかるあらゆるデーモンに立ち向かわなければいけません。アイルランドからRomeroの笑い声が聞こえてきますね。このドアを無限への扉とでも名付けましょうか。
マップ5 | Abaddon’s Void
難易度に関しても、スケールに関しても、マップ5からは越えられない一線が設けられています。このマップでは様々なことが待ち受けています。この広いエリアでは新たな死の危険をひしひしと感じることでしょう。
通常のルートを進み、“普通じゃないスイッチ”を探してください。そのスイッチを作動させたら合図音を聞くように。このヘルスケープではすぐにトリガーが作動するので、素早い行動を心がけましょう。上の通路を移動しているときは、気付きにくい分かれ道がありますので探してください。
ここでサイバーデーモンを倒すかどうかはあなたにお任せします。サイバーデーモンは通路からドゥームガイを排除するために配置されていますが、あなたがその犠牲になる必要はありません。やるか、やられるか… 選択はあなた次第です。
マップ6 | Unspeakable Persecution
暗い! 冗談抜きで、地獄の住人は電気料金の支払いを忘れていますね。
この迷宮では、暗闇はあなたの敵です。浮遊して現れるカコデーモンも、狭い通路も、赤い柵の前に出現するバロン・オブ・ヘルも、自分で開かなければならないその赤い柵も、全てあなたの敵なのです。あ、それと、緑の大理石のような模様をしたエリアでインプの大群を倒したあと、小さな通路で接近戦を望む1体のバロン・オブ・ヘルに出くわすかもしれません、いや、あるいは… とにかく忠告はしましたからね!
ここでヒントです。このマップで狭い通路を進むならば、チェーンソーの使用を心からおすすめします。
小さなスペースでバロン・オブ・ヘルと戦うのは大変だとお考えの方は、緑の大理石のような模様をしたエリアに行くまでお待ちください。通路にちょくちょく配置されているテレポーターをたどってテレフラグを数回使用すると、中央の牢獄にたどり着きます。前に3体のうちの1体のバロン・オブ・ヘルが緑の火球を投げてきたのを覚えていますか? この牢獄にもテレポーターがあるので、素早い判断を心がけましょう。
また、ここには秘密の出口も設けられていて、このステージのどこかにある隠しステージに通じています。場所を教えてしまえばシークレットではなくなってしまうので内緒です。¯_(ツ)_/¯
マップ7 | Nightmare Underworld
このマップでは狭い通路が組み合わさっていて、広いスペースにつながっています。スカイボックスを作れそうなエリアに到着したら、思わず安心感を抱いてしまうでしょう。
私たちはこのマップでのRomeroのテクスチャリングのやり方が特に好きです。しかも、このマップではたまたま私たちが好きなJames PaddockのMIDIを使用した楽曲も使われているのです。この楽曲のアップダウンは私たちを笑顔にしてくれる活力に満ち溢れています。こちらから試聴できますので、ぜひ聴いてみてください。
そしてお待ちかねのBFG 9000が登場し、このステージでもあとのステージでもBFG 9000が役立つことになります。
マップ8 | Halls of Perdition
この大きなステージが「SIGIL」の最終ステージとなります。ストロボと通路に集中的に配置されている檻には充分気をつけましょう。このマップでは、忘れられない瞬間を演出するために、Romeroが初代『DOOM』のセットから特別なテクスチャを制作してくれました。
あなたを排除したくてたまらないのに、あなたに接近することもできない敵を見てもらうのが楽しみです。そうさせるに相応しい敵はロストソウル以外あり得ませんよね?
最終戦ではエネルギー弾薬が必要となりますので、忘れずに温存しておいてください。最後はDaisyの無事を祈ってテレポーターに入りましょう…
もっと「SIGIL」について知りたいという方に朗報です。次回はこの素晴らしいMegawadの開発面を掘り下げてご紹介します。John Romeroご本人のご協力をいただいて記事を作成できましたので、楽しみにお待ちください!